アメリカが開発したステルス戦闘機を日本独自で開発する方向に向かっているようで、五年以内の初飛行を目指しているとか。上の写真は実物大の模型だそうです。
詳細は以下から
防衛省は十日、来年度防衛費の概算要求で最先端の国産戦闘機技術を結集し、テスト飛行を行う「先進技術実証機」を開発することを決めた。
レーダーに映りにくいステルス性と高運動性を併せ持ち、エンジンも国産を使用、五年以内の初飛行を目指す。成功すれば航空自衛隊のF15主力戦闘機の後継となる初の純国産戦闘機の開発に移行するが、戦闘機の売り込みを図る米国の反発も予想される。
これにより、将来の空自戦闘機は米国、欧州の六機種が候補に上っているF4戦闘機の後継機、米国ライセンスのエンジンを搭載した半分国産のF2支援戦闘機、純国産となるF15後継機の三機種となる見通し。
実証機は一九九五年、防衛庁技術研究本部で始まった戦闘機開発に必要な要素研究を集大成する。
要素研究は、ステルス性と高運動性を備えた機体を意味する「高運動飛行制御システム」、推力五トンの「実証エンジン」、高性能のフェーズド・アレイ・レーダーに電子妨害装置を組み込んだ「多機能RFセンサー」、機体に張り付ける薄いレーダーの「スマート・スキン」の四項目。
このうち、中核となる機体はフランスでのステルス性試験を終え、飛行試験を含む開発への移行を待つばかりだった。外観はレーダー反射を防ぐため曲線を多用、軽量化を図り、炭素繊維でつくられている。双発エンジンの噴射口には推力を上下左右に変更する三枚の羽がそれぞれ付き、急な方向転換も可能という。
ただ、F15のエンジンが一基当たり推力十トンなのに対し、実証エンジンは半分の推力でしかない。
機体もエンジンに合わせて全長十四メートルと軽戦闘機並みだが、技術研究本部関係者は「開発段階では大型エンジンの国産化も可能」としている。
実証機開発の背景には、F2支援戦闘機の製造がほぼ終わり、このままでは消滅する戦闘機の開発技術を維持、向上させる狙いがある。飛行試験は早ければ四年後とみられ、順調にいけば十年前後で純国産戦闘機が誕生する。
だが、純国産を目指した次期支援戦闘機(FSX=F2)が米国の圧力によって日米共同開発になった過去の経緯があり、日本が戦闘機開発に踏み出せば米国による売り込み攻勢が強まりそうだ。
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