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携帯電話の通信速度を光ファイバー並みに向上させる第4世代移動通信システム(4G)の国際標準化で主導権を確保するため総務省は今月下旬、日本と中国、韓国の官民を集めた国際会議を東京で開催する。4Gの標準化作業は国際電気通信連合(ITU)で本格化しており、2011年に規格が定まる見通しだそうです。
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 日本の提案が採用されれば日本企業の競争力強化に直結するため、同省は技術の売り込みに本腰を入れる。
 4Gは、現行の携帯電話(3G)が使用する2・0ギガヘルツ帯と異なり、新たに3・4~3・6ギガヘルツ帯など幅広い周波数帯域を割り当てることで通信速度を飛躍的に高められる。データを複数の電波に分散する多重送信技術なども導入。ITUは来年2~10月に技術提案を受け付ける。
 日本は第2世代携帯電話(2G)でNTTドコモの規格が国際標準に採用されず、世界の携帯電話市場から孤立した苦い経験がある。このため4Gでは、日本と並ぶ情報通信先進国となった韓国や、携帯市場が爆発的に拡大している中国とタッグを組み、欧米に対抗して標準化を有利に進める構えだ。
 国際会議は3月27、28両日に東京・恵比寿のホテルで開催。3国の標準化団体に加え、日本からはNTTドコモなど携帯電話会社や富士通、NEC、中国からは通信機器大手の華為(ファーウェイ)、韓国からも世界的メーカーのサムスン電子や通信事業者のSKテレコムが参加し、研究開発などの情報を交換する。
 ■第4世代(4G)移動通信システム 1980年代の第1世代携帯電話(アナログ式)、90年代の第2世代(デジタル化)、2000年代に普及した第3世代(高速データ通信を実現)に続き、超高速通信を可能にする技術規格。通信速度は最大毎秒1ギガビット、高速移動中も100メガビットが目標で、日米欧の主要通信事業者や機器メーカーが開発競争を展開している。

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