あらゆる視点からネットを最大限に活用した 仮想世界セカンドライフ というものが現在世界各国で反響を呼んでいます。このセカンドライフはネット上で「もう一人の自分」を演じ、買い物からデート、自宅建築、ビジネスまでリアル世界そのままに生活することができます。現在、参加ユーザーは猛スピードで増え続け、大ブームになりそうな勢いを見せています。その魅力を探るとともに、実際に参加して“第2の人生”を楽しむための方法をシリーズに別けて紹介していこうと思います。今回は第一回として、「セカンドライフってどんな世界?」をお送りします。
詳細は以下から
「セカンドライフってどんな世界?」
昨年末あたりから、盛り上がりを見せる「セカンドライフ」。ネット上に築かれた「仮想世界」で、世界中のユーザーがこの空間に入り、現実世界さながらの「もう一つの人生」をすごしています。
元々は米リンデンラボという一企業が運営するサービスだが、この空間の中に名だたる大企業が次々と自社施設を作り、大物ロックバンドがライブを開催し、高級ブランドがショーを開くなど、参加者自身が“世界”を押し広げ、大変な騒ぎになっている。さらにセカンドライフ内での稼ぎだけで食べている人がいるとか、日本でも広告企業の代名詞電通や博報堂なども参加しているとか、1億円以上の資産を築いた人が登場した、など景気のいい話も聞こえてくる。
だが、これはセカンドライフのほんの一部を表しているだけで企業の施設などは、広大なセカンドライフの世界全体から見ればごく小さなものだし、大半のユーザーも金儲け目的でセカンドライフに参加しているわけではないようです。
ここ数カ月でセカンドライフのユーザー数は急増しており、2007年8月2日時点での総アカウント数は、全世界で約800万人以上。「なんだ、ミクシィの800万人と変わらないじゃないか」と思うかもしれないが、ユーザー数の推移を見れば、今まさにブレイク中の“旬な”サービスだということが分かる。セカンドライフのトップページには、最新のアカウント数や現在セカンドライフ内にいる人数が表示されている。この数字を眺めれば、その勢いを実感できるはず。
「実際の画像はこんな感じ。」
では、セカンドライフはいったいどんな世界なのか。セカンドライフを楽しむには、専用ソフトをダウンロードする必要があるのですが、現在ソフトはWindows、Mac、Linuxの3種類が用意されています。利用料は、もちろん無料。お金が必要になるのは、アイテムを買ったり土地を借りたりと、ドップリ仮想世界に浸った後の話。見て歩くだけなら、一切お金は必要はないです。
ソフトを起動してログインすると、仮想世界が3次元で描かれる。自分のキャラクター(アバターと呼ぶ)は前後左右に歩けるだけでなく、自由に空中を飛び回れるそうで、また遠くに移動したいときはテレポートも可能だとのこと。
ネットでつながった仮想空間だから、まわりには自分以外にも人がいて、「チャット」を使えば近くにいる人に(文字で)話しかけることも可能だそうです。世界中のユーザーが集まっているので、公用語は英語。だが恐れることはない。非英語圏のユーザーも多く「スペイン人だから英語はカタコトです」などと話している光景もよく見かける。もちろん日本人が多い地域もあり、そういう場所では日本語でも会話できる。
「日本人専用居住区のAkiba」
「セカンドライフの大きな特徴とは?」
セカンドライフの大きな特徴は、コンテンツの大部分はユーザーが作り出したものである、という点。巨大なお城からアバターが身に着ける小さなアクセサリーまで、すべてユーザー自身がセカンドライフ内で制作しているのだ。具体的には直方体、円柱といった数種類の単純な物体を変形し、組み合わせることで目的のものを形作っていく。さらにリンデンスクリプトと呼ばれる独自のプログラミング言語が用意されており、これを駆使すれば運転できる車や実際に遊べるスロットマシーン、雪山をすべるスノーボードなどなど、様々な「しかけ」を作ることが可能だ。
セカンドライフには「ここまでしか用意されていない」という限界がない。ユーザーのアイデア次第でいろいろなアイテムが作れるので、「こんなことまでできるの!?」と驚かされることも多いです。
と、今回はこのセカンドライフについて説明をしましたが、次回は登録、インストール方法とセカンドライフクライアントの日本語化について説明したいと思います。
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